光触媒塗料とは?他の塗料との効果・価格の違いと使用時の注意点を解説
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光触媒塗料とは塗料の中で最も高価で、機能面でとても期待されている塗料になります。
ただ、この塗料は日本の有名塗料メーカーからは発売されていません。
このように少し特殊な塗料ですがいくつかのメーカーから発売されていて徐々に人気が出てきている塗料となっています。
今回は光触媒塗料について詳しく紹介していきます。
この塗料のメリットやデメリットに触れながら、効果や特徴を紹介していくのでぜひ参考にしてください。
光触媒塗料のメリット
汚れが付きにくい
光触媒塗料には二酸化チタンという成分が含まれていています。この二酸化チタンは紫外線を受けると活性酸素を発生させて、空気中に発生している汚染物質を分解してくれるのです。
それゆえ光触媒塗料の塗膜には汚れを分解させる効果が期待でき、さらに親水効果があることから塗膜に汚れがつきにくくなっているのです。
親水効果とは塗膜との間に水が入り込む特徴のことで、この特徴のおかげで塗膜に付いた汚れが流れ落ちるようになる効果です。
この効果により予後れがつきにくく、きれいな塗面をキープすることができます。
光触媒塗料の汚れにくさはとても評判が高くなっています。
カビやコケが発生しにくい
先に紹介したように、汚れが付きにくくさらに汚れを落とす効果があるのできれいな塗膜を維持することができます。それゆえ光触媒塗料の塗膜にはカビやコケが発生しにくくなっています。
この特徴から、風通しの良くない場所や、湿気の多い場所への塗装が効果的です。
空気をきれいにする
これは外壁へのメリットではないのですが、活性酸素を発生させるので大気の空気をきれいにすることができます。空気中の汚染物質を分解する効果があるので環境にやさしい塗料となっています。
空気をきれいにすることによって余計な汚れを寄せ付けなくなると考えると、外壁にとっても良いメリットを生んでいると考えることができます。
たとえば、外壁150㎡に光触媒塗料を塗布すると以下のような効果が期待できます。
- 高い空気洗浄効果を持つといわれているポプラの木15本分と同様の空気洗浄効果を発揮
- テニスコート4面分の広さの緑地と同様の空気洗浄効果を発揮
- 普通乗用車12台分が排出する窒素酸化物を取り除く効果を発揮
こうしてみると光触媒塗料の効果の高さが想像できますよね。
これらの効果のおかげで外壁をキレイに保つことができるのです。
塗料の寿命が長い
光触媒塗料の耐用年数は10~15年といわれています。この15年という耐用年数は現在出回っている塗料の中でもトップクラスの長さを誇ります。
しかしこの塗料は発売されてから20年も経っていないので、まだ塗料としての知名度が上がってきていないのが現状です。
光触媒塗料は環境へ優しい塗料として発売されていますがまだその利用率が上がってきていないのです。
ですが耐用年数が長いというのは大きな特徴ですよね。
メンテナンスの手間が省ける
光触媒塗料は耐用年数が長いと紹介しました。そのメリットを考えると、一度光触媒塗料を塗装してしまえば、15年ほどは大きなメンテナンスが不要になると考えられるのです。
外壁塗装では塗膜にコケやカビが発生してしまうことが良くありますが、この塗料はそれらの発生に強いのでより長く塗膜を維持することができるのです。
塗膜にできてしまう小さなヒビなどが気になるのであれば、そのメンテナンは必要になりますが基本的に大きなメンテナンスが不要になるというメリットがあります。
もちろん大きなヒビが発生した場合は、放置してしまうと外壁自体に悪影響ですので早めのメンテナンスが必要です。
一般的な塗料の耐用年数は最長10年といわれていますので、30年間で3回のメンテナンスが必要になりますが、光触媒塗料は30年に2回のメンテナンスで済みます。
このメリットはコストの削減にも繋がります。
遮熱効果の高いものもある
光触媒塗料の中には遮熱効果の高いものもあります。遮熱効果によって建物に太陽の熱を伝えにくくすることができ、暑い夏には外の熱を建物の内部に伝えにくくする効果が期待できます。
遮熱効果とは、太陽の光を反射させることをいいます。
この作用によって太陽の熱を建物に伝えないという効果が期待できるのです。
この効果は、夏に効果的に活躍します。
よく「断熱」と混同されることが多いので気を付けましょう! ここまで紹介してきてわかるように、光触媒塗料には多くの魅力な効果があります。
中でも空気をキレイにして自分を守るというのは他の塗料にはない効果となっています。
光触媒塗料はここ3年間で約2.5倍も需要が増加しています。
環境を意識するような世界になってきていますのでこれからもっと需要が増えていくかもしれませんね。
光触媒塗料のデメリット
塗料はメリットだけで決めてしまうと後で後悔してしまうことがよくあります。
それゆえその塗料の持つメリット・デメリットの両方を理解したうえで、外壁塗装に使用する塗料を決めましょう!
費用が高い
光触媒塗料は現在よく使用されている塗料の中で一番高額な塗料となっています。塗料自体の単価も高いのですが、まだ世に認知されていなので需要と供給のバランスが取れていないということもあって価格が高くなってしまっています。
上の表を見てわかる通りほかの塗料と比べても価格が高くなっているのが分かります。
現在もっとも普及しているシリコン塗料に比べても1㎡で2500円~3000円と約2倍も価格に差が出てしまっています。
塗装できない箇所や材質がある
現在販売されている光触媒塗料は、屋根塗装用はありません。それゆえ光触媒塗料では屋根に塗装することができないので注意しましょう。
また、外壁塗装に使用する光触媒塗料でも、木や石、樹脂への塗装は相性が悪いのでその部分への塗装はできなくなっています。
この塗料は一般的な外壁への塗装が基本なると考えましょう。
施工で使われた数が少ない
光触媒塗料は販売からまだ長く時間が経っていません。そのため多くの事において実証できていない部分が多いというのが現状となっています。
耐用年数が15年ほどというのも、塗料メーカーが研究して計算して出した耐用年数となっているので実際に15年間どこかの建物に塗装して実証しているものではないと覚えておきましょう。
しかし、どのような塗料でも発売当初はそのように耐用年数に対して疑いの目が向けられてきました。
メーカーが計算によって出した耐用年数と実証した耐用年数が大きく違ってくることはあまりないので、発表されている耐用年数は信じて良いものと言えます。
光触媒塗料もほかの塗料のように年数を重ねるに釣れて信頼を得てきて、数が普及するにつれ値段が下がっていくかもしれません。
ひび割れしやすい
ほかの塗料に比べて塗膜が少し硬めなので、ヒビ割れが発生しやすくなっています。コンクリート壁などのようにクラックが発生しやすい外壁には不向きな塗料といえます。
色の種類が少ない
光触媒塗料は光に反応させることで効果を発揮する塗料なので、光に反応しやすい白ベースが多くなっています。それゆえビビットや濃い色の取り扱いが非常に少なくなっていますので、淡い色に限定されてしまうことがほとんどです。
はっきりした色や、ビビット系の色を求める方にとっては不向きな塗料といえます。
光触媒塗料の費用相場は平均5000~5500円/㎡
この値段は塗料の中で最も高くなっています。
塗料の種類 | 耐用年数 | 単価/㎡ |
---|---|---|
アクリル塗料 | 4~7年 | 1000~1200円 |
ウレタン塗料 | 6~10年 | 1800~2000円 |
シリコン塗料 | 8~15年 | 2500~3500円 |
フッ素塗料 | 15~20年 | 3500~4500円 |
光触媒塗料 | 10~15年 | 5000~5500円 |
耐用年数は長いのですが、費用の高さが少し気になりますよね。
この側面ではコストパフォーマンスがいいとは言えないのではないでしょうか。
同じような値段であるなら耐用年数が長いフッ素塗料の方がコストパフォーマンスに優れています。
光触媒塗料の効果が発揮できない事例
隣家との距離が近い
隣家との距離が1m未満であると非常に紫外線が当たりにくくなってしまいます。この場合は光触媒塗料の効果を十分に発揮できないので、このような状況である場合は光触媒塗料の使用はしない方がおすすめです。
雨や曇りが多い
雨や曇りでも紫外線は降り注いでいますが、快晴の日に比べると紫外線の量が劣ってしまうので、光触媒塗料の効果を十分に発揮しにくくなってしまいます。仮に快晴の日の紫外線の量を100とすると、曇りでは50、雨では30ほどになってしまうと考えましょう。
山や川などの自然が近い
光触媒塗料が効果を発揮できるのは、分解できるような小さな汚れのみです。動物のフンや砂、落ち葉など自然の中で発生する汚れは塗料が分解できず、大きな負荷を与えてしまいます。
近くに山や川があるエリアなどは、せっかく光触媒塗料を使っても効果を十分に発揮できない可能性が高いです。
雨が少なく日光が差しにくい
光触媒塗料は太陽光に含まれる紫外線に作用して汚れを分解し、雨によって汚れが洗い流されて綺麗になる仕組みです。そのため、日当たりがなく雨も少ないエリアだと、光触媒塗料は上手く機能しません。
気候が乾燥しやすい
乾燥しやすい気候のエリアも、光触媒塗料を使う際は注意が必要です。光触媒塗料は塗膜が比較的固くなるので、柔軟性が少なく、乾燥によるヒビ割れが起こりやくなります。
ヒビ割れの主な原因は乾燥なので、取り扱いには十分注意する必要があります。
近くに専門の塗装業者がいない
近くに実績のある塗装業者がいないなら、光触媒塗料を使うのはおすすめできません。塗膜が固まる前の光触媒塗料は粘度の低い水のような状態なので、ペンキのようなイメージとは全く性質が異なります。
塗りたい箇所に上手く濡れず、垂れたり流れたりしてしまうため、塗装にはかなりの技術を要します。
塗った後に乾くのが遅いというのもあり、作業環境や工事前後の天候にも十分注意しなければいけません。
以前は講習と認可を受けた業者しか光触媒塗料を扱えませんでしたが、現在はこの制度が廃止になったので、どの業者に依頼すれば良いかが分かりにくくなっています。
そのため、他の塗料を扱う時よりも慎重に業者を比較する必要があります。
人気メーカーのおすすめ光触媒塗料
光触媒塗料と一言でいっても、必ずしも全ての塗料が高い効果を保証している訳ではありません。
そこでここからは、大手メーカーの厳正な審査をクリアした、おすすめの光触媒塗料を紹介していきます。
ピアレックス・テクノロジーズ「ピュアコート」
ピュアコートは下塗り不要な親水性の高い塗料で、短期間で塗装工事を終えることが出来ます。
高い耐候性を実現している他、紫外線の70%以上を遮断するUVカット機能を保有。
帯電防止機能によって静電気の発生が抑えられており、細かいチリやホコリが付着しにくいと言う特徴があります。
日本特殊塗料「エヌティオ」
従来は困難とされていた、光触媒100%で構成されている塗料です。
余分な樹脂が混合していないため、圧倒的な光触媒効果を実感できます。
防汚性・抗菌性・脱臭性にも優れており、清潔で快適な生活環境を守ることが可能です。
オプティマス「オプティマスホワイトペイント」
遮熱効果を持った光触媒塗料で、外壁の真っ白さが長続きします。
窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物を除去してくれるので、周辺の空気は常に清潔な状態に保つことが可能。
クラックが入りにくく、耐水性に優れているので長持ちしやすく、塗り替え頻度も少なくて済みます。
SICコーティングス「シックコート」
業界トップレベルの防汚性を誇り、汚れを吸着して残しません。
表面を清潔に保つことが出来るので、光触媒効果もその分長続きします。
カビや藻の防止はもちろんのこと、ウィルスや有害物質の除去にも効果があるので、家族の健康を守りたい方にもおすすめです。
PGSホーム「スーパーチタンプロテクト」
スーパーチタンプロテクトは高い光触媒効果を誇るだけでなく、高い弾性を持っています。
通常、光触媒塗料は塗膜が硬くヒビ割れが起こりやすいと言われていますが、スーパーチタンプロテクトはその中でもヒビや雨水の侵入に強いです。
水性で空気浄化機能もあるので、自然に優しいのも大きな魅力です。
光触媒塗料の塗装は信頼できる業者に依頼しよう
もし光触媒塗料に関して知識が少ない業者に塗装に依頼をしてしまうと、この塗料の持つ本来の効果・性能を十分に発揮できなくなってしまうことが考えられます。
このような事態を避けるために、信頼できる業者に工事の依頼をしましょう!業者選びは最も重要なことと考えて取り組みましょう。